私が好きな小物の中にナイフがあります。このごろナイフのコレクターは白い目で見られがちなのですが、一部の人たちのせいで全員が同じ目で見られるのはたまりません。 以下にあげたナイフ達は、実際にフィールドに持っていったり、常時持っていて細々とした事をこなしてくれたりと、私の生活の中では必需品になっています。 これは手元に最終的に残ったナイフ達で、ここに至るまでには紆余曲折があったことは言うまでもありません。何本のナイフをダメにした事かなぁ・・・・ 特にフォールディングナイフといったら・・・・ ナイフを買うときにチェックすることは、ブレードを出してみてガタつきが無いこと(フォールディングナイフ)、ブレードとヒルトがしっかりとロウ付けされていること(シースナイフ)、ブレードの長さ、全体の長さ、ハンドルの握り具合、ハンドルの素材、全体のバランスです。 少し講釈を書いてみましょう(笑) ブレード: ブレードの長さはとても重要な要素。最初ってどうしても長いナイフを購入しがちですが、実際使ってみて思ったのは、ブレード長はシースナイフの場合4インチ、フォールディングナイフの場合3インチ(おすすめは2インチ)といったところでしょうか。もちろん体力的なもので多少の前後はすると思いますが平均的な日本人男性の場合、これくらいだと思います。 また、ブレードの素材も重要な要素になってきます。理想は硬くて刃持ちがよく、研ぐときに研ぎやすく粘りがあり(刃こぼれしにくい)錆びにくいと言うことになりますが、こんなナイフはどこにもありません。 簡単に言うと、ブレード素材(ブレードマテリアル)は炭素鋼系とステンレス鋼系に分かれます。一般的に切れ味は炭素鋼系の方が長続きし、錆びにくさはステンレス鋼系の方が良いようです。 堅さ(硬度)と粘りは相反するものです。又、錆びにくいと言うことはクロムが多いと言うことになるのですが、研ぎにくくなるように思います。どんな素材のナイフを選ぶにしても、自分が何処でどんな使い方をするのかをしっかり考えて素材を吟味しましょう。個人的には、ステンレス鋼系ではSUS440−CやATS34が理想的ではないかと思っています(炭素鋼系についてはそれほど使っていないので)。440CとATS34の2つの素材の中では440Cの方が研ぎやすく、ATS34の方が刃持ちはよいようです。錆びにくさから言えば440Cの方に分があるといえるかもしれません。いずれにしても私の使い方ではどちらも硬度が不足していると感じたことはありません。水辺で使うことが多いのならばSUS440C、切れ味第一!メンテも任せろ!であればATS34と言うところでしょうか(ステンレス鋼系ですからATS34が極端に錆びやすいわけではないですよ440Cに比べればです)。 ハンドル: ハンドルの素材は色々とあります。天然素材や人工素材、天然素材の中でも角や貝、木材なんて感じです。これは好みの問題で何でも良いと思いますが、主に水際で使用するのであれば滑りにくい人工素材の方が向いているのではないでしょうか?(実際手が滑って琵琶湖に沈んでいる私のナイフがあります)。 私の好みはウッド+ブラスなのでナイフを選ぶときはそれも基準になっています(フォールディングナイフの場合)。 シースナイフの場合は、スタッグやウッドが見た目も綺麗だし使い心地も好き。 全体の長さ: これは単純にブレード+ハンドルになります。フォールディングナイフの場合はほぼブレードの倍程度になります。シースナイフの場合はバランスに親密に関係してくるので実際に持ってみることがとても大切。そのときに自分が何に使用するのかも加味して考えましょう。 全体のバランス: 大切です! 全体の長さにも関係してくるのですが、基本的には手元に重心がよっているようなナイフの方が持ち重りが無く使いやすいです。ただ、ボウイナイフのようにマシェット(鉈)の替わりにも使うつもりであればブレードよりの方がいいかもしれません(疲れますが)。ブレードとハンドルの中心にあるのがスローイングナイフなのですが、あまり実用的でないのでここでは割愛します。 |
フォールディングナイフ: いわゆる折り畳みナイフのことで、携帯性に優れています。欠点といえば、構造上シースナイフ(後述)より強度がなかったり、刃を開くという動作が必要だったり、使っているうちにガタつきが出たり(名前の通ったメーカーのナイフでは経験はありませんが)する事でしょうか? その欠点を補って余るような携帯性の良さと、ハンドルにブレードが格納されることによる安全性の高さが私は好きです。 ちなみに、ナイフを入れておくケースのことをフォールディングナイフではスキャバードといいます。 シースナイフの所でも書いているんですが、私は左利きなんで右手で開け閉めするナイフは持ち直さないといけないんで使いにくいんです。例えば、ビーバーにしてもウェーブにしても持ち直さないといけません。そういったところではとてもシンプルだけど昔からあるタイプのナイフ(FSなんか)が使いやすいナイフになりますね。特にポールナイフが一番使いやすいかな。ウェーブはツールと割り切ってますけどね。 |
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シースナイフ: 折り畳むことが出来ないナイフです(FixedKinifeとも言います)。デザイン的に美しいナイフが多く、ブレードの鋼材がそのままハンドルまで通っている物が多い為(サバイバルナイフは別です)、構造上タフな作りになっています。ただ、折り畳めないために持ち運びには不便で、万が一転倒したときにシースを突き破って怪我をしてしまうのでは?という危険性もあります(経験はありませんが)。逆に折り畳めないからこそ刃を開くという動作なしに即座に使えるとも言えます。 不満が1つ。 シースナイフを腰につけるとき。シースの設計は全て右腰につけるようになってるんですよね(ナイフの背が前に来る)。私は左利きなんで必ず持ち直さないといけない。これが何ともじゃまくさいんですけどねー もう慣れたと言えば慣れたけどけど・・・・左用のシースを作ろうかなぁ それはともかく 1本で良いからラブレスかクザンのナイフがほしいよ〜! |
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